コロナウィルスに関わるチェーンメールについて
チェーンメールとは
コロナウィルスについてのチェーンメールが拡散されているようです。全くのデマがTwitterやLINEで拡散されているとのことです。SNSを利用していないからといって安心はできません。その情報を信じた人たちが次々と、Webサイトやブログで発信しています。「お湯を飲めば予防できる」などの内容は、全く根拠のないものです。自然災害や有事などがあると、こういった人々の不安につけこんだものが拡散されるようなことが起こります。私たちは、「情報を選ぶ力」「情報が正しいかどうかを見抜く力」といったことを意識することが必要です。
そもそもチェーンメールとはなんでしょうか。以下、Wikipedhia より引用します。
チェーンメール(英語: chain letter)は、受信者に対して他者への転送を促す手紙(メール)[1]、特に巧妙な文面を用いて受信者に不特定多数への転送を促す手紙(メール)のこと[1]。
かつて「不幸の手紙」や「幸福の手紙」と呼ばれたものが典型的な例である。チェーンレター、チェンメとも。掲示板などにもそういった「チェーン書き込み」「チェーンカキコ」と呼ばれるものが存在する。
古くは「不幸の手紙」などがありました。子どものころ、不幸の手紙を20通も書き写して、どこかに郵送したようなしなかったような・・・。記憶が定かではありませんが、小学校や中学校でそんなことが繰り広げられていたことは確かです。今、インターネット社会になって、より安易に(大人までもが)こういった嘘を拡散することに加担できるようになってしまいました。ようするに、チェーンメールとは、不幸の手紙などがIT化したものということです。
さらに引用します。
歴史的に見ても不特定多数への配布が特徴的なこの種の書簡は、北魏興安3年(454年)の「大慈如来十月二十四日」文書や中世ヨーロッパの「天使の手紙」(独語:Himmelsbrief)などが存在し、チェーンメールという手段が古来より、ある種の意図を不特定多数の他人に流布させる手段であったことを示している。
電子メールの登場とともにチェーンメールは迷惑メールの一類型として問題化した。チェーンメールは日本では迷惑メール防止法、信用毀損罪、威力業務妨害罪などの法律に触れる場合がある。
いかがでしょうか。「知らなかった」とか「良かれと思って・・・」では済まされないこともあるかもしれませんね。悪気はなかったとしても、周りの大切な人を混乱させることになりかねません。
情報をシェアするまえに考えたいこと
今回広がったのは、コロナウィルスに関するチェーンメールでした。内容がどうであれ、テレビや新聞、TwitterやLINEニュースなど、実際には情報の出所があやふやなものがたくさんあります。「一次データはどこにあるのか」ということを、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。発信元はどこなのか探してみましょう。一番初めに言ったのは誰なのでしょうか。「どこ」の「だれ」の意見なのかということを日ごろから意識していると、チェーンメールだけでなく、詐欺メールや詐欺サイトなどを見抜く力も自然に備わります。
チェーンメールとは、内容が正しい正しくないということ以前に、出所が分からない、責任の所在が明確ではない情報が拡散されたものです。どんなによさそうな記事でも、シェアしたいと思ったら、一次データをさがしてから、一番初めの情報をシェアするようにすると間違いありません。
一次データの情報が正しいか正しくないか、気に入るかいらないかは、それを読んだ人の判断にゆだねられます。
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コロナ関連の情報をもっと詳しく知りたい方へ
発言に関する責任の所在がが明らかな記事をいくつか紹介します。誰が言ったのわからない情報は鵜呑みにしないことです。例えば、知り合いのお医者さんとか、知り合いの知り合いの看護婦さんとか、知り合いの知り合いの偉い人といったようなあやふやな情報源の場合は、真に受けないことです。
The Huffington Post Japan記事 安藤健二氏
新型コロナウイルス『お湯を飲んで予防』のデマ拡散。専門家は「常識的に考えてありえない」
The Huffington Post Japan記事 高山義浩氏
新型コロナウイルス感染症 日本での流行に備える3つの対策 症状・特徴は?